生還 VS. 困窮
これが事務所のコンセプトです。
先日、生還の極意を見極めるために梅雨の宮古島に困窮体験をしてきました。
日本全国各地で台風の被害状況がニュース報道される中、僕は蚊帳付きハンモックテントをシェルターにして生活困窮を実地体験しました。
地上の全てがバチバチと南国の梅雨に相応する中、初夏とはいえ低体温症に備えなければならない4泊5日でした。
豪雨に巨大昆虫たちに魚たち。
予定の期日を無事に過ごし本八幡に生還したんですが、駅から事務所への帰路、本当の意味で困窮と生還について教えて貰う機会を得たんです。
僕は産まれて初めて指をしゃぶる小学校低学年くらいの少年と出会いました。
夕方でこれから塾にでも行くのかなぁ、と思いながら歩いていると、彼の方から話しかけられ、
「こんにちは!」
「こんにちは」「今から塾かぃ?」
「ぴあのっ!」
驚くほど明瞭に教えてくれました。きっとピアノが大好きなんだな、そう思わせる返事だった。
次の信号までのわずかな時間を左折と直進のバイバイで別れた後、僕は本当に生還したことを感じた。
困窮とは誰とも繋がらない状態
生還とは世の中との繋がりを取り戻すこと
5日間の困窮フィールドワークで体感した大自然は人間の、内面の繋がりの別世界を体感させてくれました。
きっと自然よりも存在感のあるこの街の中に、まるで困窮する人が居る。だからまた繋がる手伝いをしたいんだ。
今後の指針が決まりました。
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